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メデューサ

ここは深い森の奥。

「あー、道に迷ってしまったなぁ……」

男が困り果てていると、近くの茂みがガサガサと揺れた。

「誰だ? 誰かいるのか? まさかバケモノ……?」

すると、どこからともなく声が聞こえた。

「こっちを見てごらん!」

「えっ!?」

男が反射的に振り向いた瞬間、身体が硬直した。

「うわぁぁぁ! 身体が動かない……! 助け――」

言葉を言い終える前に、男の身体は下半身から徐々に石へと変わっていった。

 

 

そう、その正体こそ人々が恐れる怪物――メデューサ。

メデューサと目が合うと、身体は少しずつ石になってしまうのだった。

 

村には古くから言い伝えがあった。

「森の奥へ入ってはならない」

しかし、その話をたまたま耳にした一人の彫刻家がいた。

(そんな化け物が本当にいるのか……。これは一儲けできそうだな)

男は翌日、森の奥深くへと足を踏み入れた。

「だいぶ奥まで来たな。そろそろ出てきてもいい頃だろう」

その時。

ガサガサ……

「誰だ!」

「こっちを見てごらん」

声がした瞬間、男は目線だけを斜め上へ向けたまま、その方向へ突進した。

予想外の行動にメデューサはよろけて転倒。

男はその隙を逃さなかった。

素早く布袋を頭から被せ、そのまま縄で縛り上げた。

「離して! 何をする! 許さないわよ!」

 

 

メデューサは暴れたが、男は構わず担ぎ上げて森を後にした。

 

男は自宅へ戻ると、メデューサを柱に縛り付けた。

もちろん頭の袋は被せたままだ。

その後、街で見つけた浮浪者を言葉巧みに家へ連れてきた。

男をメデューサの正面に立たせると、後ろから袋を外した。

すると浮浪者の身体は下半身から徐々に石化を始めた。

三分後。

そこには見事な石像が立っていた。

男はニヤリと笑った。

「これは売れるぞ」

石像を街へ運ぶと、「精巧な人物彫刻」として高値で売れた。

「簡単簡単。どんどん量産しよう」

 

 

それから男は浮浪者を集めては石像に変え、彫刻として売り続けた。

しかし数年もすると、街から浮浪者はほとんどいなくなり、人々も石像に飽き始めた。

 

ある日、男は考え込んでいた。

(何か新しい商売はないか……)

その時、ふと思い出した。

今まで石化する人間を何人も見てきたが、共通点があった。

石化は必ずTMPから始まるのだ。

男の脳裏に妙なアイデアが浮かんだ。

(ということは……途中で止めれば……)

男は勢いよく立ち上がった。

「これだ!」

翌日。

店の前には新しい看板が掲げられた。

『TMP硬くします(信頼と実績のメデュ商会)』

 

最初の客は裕福そうな老人だった。

「わしのTMPをカチカチにしてくれんかね。最近愛人ちゃんを満足させてやれんのだよ」

「もちろんです。こちらへどうぞ」

男は老人をメデューサの前へ案内した。

 

 

「では、この目を見つめてください」

そう言うと袋を外した。

老人はじっと見つめた。

しばらくすると、

「おお……!」

変化を感じ始めた。

男は頃合いを見計らってすぐに袋を被せた。

「はい、終了です」

老人は満足そうに頷いた。

「こんなになったのは数年ぶりじゃ! ありがとう!」

そう言って大金を置いて帰っていった。

男はほくそ笑む。

「これは石像より儲かるぞ……!」

 

評判は口コミで広がった。

メデュ商会の前には毎日長蛇の列。

夫婦、恋人同士で並ぶ者もいた。

男は大金持ちになった。

 

 

そして金があれば、当然のように女も寄ってくる。

男は何人もの恋人を作った。

だが人数が増えれば、思うようにいかない夜もある。

 

 

ある日、男はひらめいた。

「そうだ。俺も利用すればいいじゃないか!」

しかし問題があった。

いつもは後ろから袋を外している。

自分が正面に立つとなると、タイミングが難しい。

(少し早めに止めれば大丈夫だろう)

男はメデューサの前に立った。

「いつもご苦労さん、メデュちゃん」

「うるさいわね。毎日何人分見せられてると思ってるのよ」

「まあまあ。そのうち森へ返してやるからさ」

「絶対嘘でしょ」

男は聞こえないふりをした。

そして慣れた手つきで袋を外した。

ジィィィ……

身体が少しずつ硬くなっていく。

(そろそろか……)

男は慌てて袋を被せた。

 

その直後。

下半身に激痛が走った。

「いっっっっったぁぁぁぁ!!」

男は床に転げ回った。

「うぅぅぅ……痛い……助けてくれぇ……!」

のたうち回る男を見ながら、メデューサは呆れたようにため息をついた。

そして一言。

「ちょっと時間が短すぎたんじゃない?」

下半身を押さえて苦しむ男を見下ろしながら続ける。

「TMPが硬くなる前に、尿管結石になったんでしょ」

男の悲鳴とメデューサの笑い声はその後もしばらく家中に響き続けたという。

 

 

 

 

 

クリエイターのプロフィール
週に2〜3回、メンエスを伺っており自分の足で得た情報を公開しようと思います。 当方、50代。10代の子は少し苦手ですが、30代が一番のストライクだと思います 最近は健全店のマッサージにもハマっております
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