【HPB 三軒茶屋】足湯が長い店には理由がある

三軒茶屋。
雑踏の中に紛れる、ホットペッパービューティー掲載の一室。
前から気になっていた店。
理由はシンプルだ。
——写真の“あの感じ”。
作られた色気じゃない。
自然に滲み出ているタイプ。
これは、当たりの匂いがした。
扉が開く。
「いらっしゃいませ」
現れたのは、30前後。
キリッとした雰囲気の女性。
無駄のない体。
シンプルなのに、ラインが出る施術着。
(これは…当たりだ)
「お疲れのところは?」
「背中と肩を中心にお願いします」
「かしこまりました。では足湯から」

椅子に座る。
彼女が正面にしゃがむ。
——近い。
視線の高さが、合う。
そこにあるのは、
白に包まれた、はっきりした深い谷間。
「温度、大丈夫ですか?」
顔を上げると、さらに距離が縮まる。
わずかに前傾するだけで、
見える範囲が変わる。
ー白。ピンクの模様が入っている..
影が落ちる。
深くなる。
(……これ、先端見えるのか?)
足に触れられる。
ゆっくりと湯に沈められる。
だが意識はそこじゃない。
どうしても、上に引っ張られる。
呼吸に合わせて、わずかに変わる形。
近いからこそ、余計にリアルだ。
「少し長めに温めますね」
——長い。
明らかに長い。
普通の足湯じゃない。
この距離、この角度、この時間。
(…わかってやってるだろ)
一瞬。
ほんの一瞬だけ、
“奥”に繋がる気配が見えた。
見えたのか、錯覚なのか。
判断する前に戻る。
でももう、頭から離れない。

「ではベッドへ」
足を持ち上げられ、そのまま膝へ。
柔らかい。
タオルで拭かれる距離も、近い。
うつ伏せ。
ストレッチを交えながら、全身をほぐす。
触れていないはずなのに、
太ももの体温だけが伝わる。
足を持ち上げた瞬間、
足の甲に、柔らかい感触。
……今の、やっぱり——
