再会

雨の降る幹線道路…
会えるはずのない彼女と「再会」する…
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メンズエステがそこまで人気のなかった時期
30代に入り風俗とゆう一通りの遊びをしたタケシは
メンズエステに夢中になっていた。
「今日もいい子いるかな~」
お決まりのネット媒体からお店を選ぶ。
【新店オープン】の文字に目が留まった。
「この子にしよう」
巨乳に目がないタケシは“マミ”を指名した。
部屋へ到着すると20代前半の彼女が顔を出す。
「どうぞ~」

よそよそしくも少し強張った表情が目に入る。
入店して3日目の彼女はまだ慣れていないのが伺える。
シャワーを終え体を拭き部屋へと戻るとベビードールに着替えた彼女。
軽く指圧をしてもらいオイルを足先に垂らす。
「今は学生さん?」
「美容の専門学校行ってます」
「どおりで。肌が綺麗やもんね。彼氏もいるんでしょ?」
「いないですよ~。ってゆうか聞いてくれます?」
スイッチが入ったかのように自身の恋愛遍歴を語りつくす彼女。
お酒好きなタケシは問いかける。
「お酒好きなの?」
「はい!毎晩吞んでます(笑)」
「じゃあ次は酒でも飲みながら話聞かせてよ」
「いいの!?嬉しい!待ってるね」
次回の予約をすると同時にタイマーが鳴り、その日を終えた。
次の週末
手には袋に入った酒瓶、氷、プラスチックコップと炭酸水。
ハイボールが好きだそう。
タケシも好きなお酒の一種だ。
適当なツマミも購入し彼女の元へ。
「かんぱーい!」
施術を受けずにただお酒を飲みながら会話を楽しむ。
なぜか心地いい空間が部屋全体に広がっていた。
「横、座ってもいい?」

少し頬を赤らめた彼女の目が少しトロッとしているのが見えた。
酔いが回ったのか、タケシは彼女をグッと引き寄せる。
嫌がるそぶりがない彼女。トロけた目を見つめながら顔を近づける。
軽く唇が触れる。何度も何度も唇を重ねる。
舌を絡め、胸を愛撫する。
彼女の“綻び”が少しずつ解けていくのを感じた。
絡まる舌はどんどん唾液が絡み、唇を離すたび糸を引く。
座っていた足も絡み合い徐々にヒートアップしていく彼女。
タケシの太ももに乗りまた唇を重ねる。
ベビードールの肩紐が外れると、綺麗な乳房が眼前に目いっぱい広がる。
顔を埋めると同時にブラジャーのホックを取り外すと手で乳首を覆い隠す。
ゆっくりと解くとピンク色をした乳首が勃っている。
赤子に戻ったかのように吸い、舌で乳首を転がす。
彼女の息遣いが激しくなり部屋のオルゴールはかき消された。

膨れ上がった陰部と彼女の下着が擦れ合う。
熱くなっているのを感じ、ズボンもシミになっているのがわかる。
「きつそうだから外すね…」
勃起した陰部を見てさらに目がトロける。
一気に温かさに包まれたタケシの陰部は
舐められる度に大きくなっていく。
彼女の陰部も触るたびに濡れていく。
喘いだ口を塞ぐように唇を重ねる。
「もうダメ…ほしい…」
持っていたコンドームを取り出すと手を払われ
「要らない…そのまま…」
愛液で満たされた膣内に陰茎が入り、上下に動く。
⸻ヤバい、気持ち良すぎる。
早漏のタケシはみこすり半と持たずに膣内へ精液を放出した。
「えっ…もうイッたの(笑)早くない?(笑)」
「でも…なんか気持ちよかった♡呑みなおそ!」
賢者になったタケシは悔しさをハイボールで流し込んだ。
タイマーが鳴り、退出の時間。
「今度、飲みに行かない?いい店あるんだぁ」
いいよ。と返事をすると連絡先を交換。
名前は“マミ”ではなく、“マナミ”になっていた。
「今度からは、マナミって呼んで」
~2日後~
マナミから
(週末空いてる?この前言ってた居酒屋行こう~)
と連絡が。
(週末空いてるから行けるよ。予定空けとくね)

~当日~
「やっほ~!ホントに来てくれた!嬉しい」
店へと足を運びつつ、私服のマナミを見る。
いつもと違う雰囲気に笑みがこぼれる。
「カンパーイ!」

いろんな料理がある居酒屋。
海鮮が名物で刺身が一級品だ。
⸻おいしい。
「ね、美味しいでしょ?」
「ここ日本酒も美味しいのあるんだよ。頼もう」
マナミに合わせる形で日本酒を飲む。
お酒が進んでくると身の上話に。
かなり苦労して今の専門学校に入った事、
今も学費を支払わないといけないからメンズエステで働いている事…
将来なりたい自分を赤裸々に語ってくれた。
いい時間になり、店を出る。
「もう帰る?家近いんだけど…一杯付き合ってよ」
⸻少し飲みすぎた。
甘えついでに一杯付き合うことに。
部屋はきれいな1R。
ピンクが基調になっていて整理整頓されている。
「めっちゃきれいにしたんだよね、実は(笑)」
来ることを分かっていたかのような発言に吹き出してしまうタケシ。
「カンパーイ」
「タケシはさ、彼女とか要らないの?」
「ここ数年いないから、作り方忘れたよ」
「じゃあさ、私はダメなの?」
⸻え…そんな急に…ッッん!?
唇を奪われ押し倒される。

「私は…タケシが来た時からずっと気になってるよ」
色んなことが頭を駆け巡り言葉に詰まる。
「ごめん…急だったよね。またいつでもいいから返事ほしいな」
~後日~
相手からの急な告白に連絡できずにいた。
マナミからは連絡が毎日のようにきていたが
仕事が忙しくなったこともあり、返信が疎かになっていた。
⸻
会社の上司から呼び出しされ、長期海外出張を命じられる。
⸻マナミにこのことを伝えなくちゃな。
そんな余裕は全くなく、タケシは海外へと発った。

~5年後~
出張を終え、久々に日本へと帰国。
慣れ親しんだ街は再開発などで様変わりしていた。
帰国してすぐ職場へと急ぐ。
⸻少し天気が怪しいな。
案の定、雨が降ってきた。
⸻あそこのコンビニで傘を買おう。
幹線道路沿いにあるコンビニへ小走りで駆け込む。
ビニール傘を購入し、信号を待つ。
向かいにはカップルが相合傘で信号を待っている。
⸻このコンビニに行くんだろうな。
信号が赤から青に変わり横断歩道を渡る。
カップルとすれ違うと懐かしい声と匂いがする。
「ちょ、マナミやめろって。濡れるじゃん」
⸻マナミ…?
聞き覚えのある名前に一瞬立ち止まり振り返る。
横顔しか見れなかったがあの時のマナミだった。

5年前とは違い、服装もすっかり変わっていた。
もしかしたら、あのメンズエステに行けばまた会えるかもしれない。
淡い期待をしながら検索するがヒットしない。
もう閉店してしまっているようだった。
⸻もしあの時、付き合っていれば…
後悔先に立たず。38歳、未だ独身。
