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蠍同士の歌舞伎町

深夜二時の新宿、トー横。

 

 人の熱が少しずつ冷えて、街は底の方から濁り始めていた。アルコールの匂い。客引きの声。濡れた路面に貼りついたネオン。

 

 私は広場の隅、少し暗くなった壁にもたれていた。

 

 二十二歳。

 帰る場所はある。

 でも、今夜はまだ帰りたくなかった。

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