テンプテーション〜吸精姫の誘惑〜

※「入賞」ありがとうございました😊
「じゃあ、あなたの恐怖体験を聞かせてくれる?❤️」
残暑の夕刻、僕の一人暮らしのマンションにミステリー雑誌の取材という名目で若くセクシーな女性が突然訪ねてきた。
手を伸ばせば触れてしまう距離に座っている彼女は、小さなTシャツが胸の膨らみではち切れそうで、超ショートのパンツではむちむちのふとももを全く隠し切れていない。
その何ともいやらしい体付きはしっとりと汗で濡れていて、さっきから部屋に漂うフーゾク嬢を思わせる香水のむわっとした匂いと共に、僕の股間をじわり熱くさせている。
そんな僕の欲情に気付いているのかいないのか、彼女は数年前に起こった恐ろしくも淫靡な物語を僕にせがんできた。
1、
夏真っ盛りのリゾート地に向かう海岸線の国道を、20代後半頃の僕は友人Aを乗せてクルマを走らせていた。
いい年して童貞を拗らせている僕たち2人は、夏の海には女の子との出会いがあったり、一夏の経験をしちゃったり?と儚い夢を抱きつつ、大渋滞に巻き込まれていた。
世間は夏休みだ。
「さっきから全然進まないし、脇道行ってみるか?」
Aも賛成したので、僕は国道の脇から伸びている細い道にクルマを移動させた。
ナビの表示通りなら渋滞をパスして元の国道に戻れそうだが、道を示す線がやけに細いのでちょっと不安な気分になる。
他のクルマに全く出会うことも無く、周りの鬱蒼とした木々に覆われた脇道はどんどん狭くなっていく。ハンドルを握る手に汗が滲んできた。
「もうこれ以上は進めなくなりそうだな…。 適当な場所でUターンしよう。」
狭い道を慎重に走っていると、前方に古びたペンションのような建物が見えてきた。
その敷地に入り、運転の緊張感から解放されたい気分で一旦僕はクルマを降りた。セミがうるさい。
Aも僕に続いて辺りを散策している。すると、
「おい、ここ営業してると思うか? 人の気配がないぞ。」
と尋ねてきた。僕も建物に近づいてよく見てみる。確かにこの古びた洋風のペンション?からは営業している感じが全く伝わってこない。
「ちょっと探検してみますか。」
付き合いの長い友人同士である。こういう時お互いのしたい事は大体一致する。
「ごめんくださ〜い。」
などと言いながら入口と思われるドアのノブをそっと引いてみる。
鍵は掛かっておらずギイギイ音を立てながらドアは開き、僕たちは夏の陽射しで薄明るい建物の中に侵入した。
2、
廃墟の中はむわっとした熱気と甘い匂いで僕たちを迎入れた。
これは…女の香りだ!
例えるなら有り余る性欲の発散にと訪れたストリップ劇場やピンサロ店内に漂う香水の猥雑な匂い。
ちょっとくどい香りだが嫌いじゃない。鼻ではなく股間を刺激してくる。
謎の欲情に駆られて僕たちは一番手前の、客室と思われるドアを開けてみた。通電しているようだ。電気が点く。
「!?」
その部屋には人がいた。
いや、よく見たら人ではない。人の彫像だ。
全裸の若い男が苦悶の表情を浮かべた姿でベッドに横たわっている。ただ全身が灰色なので人間ではない事はすぐに理解できた。
「すげえ、生きてるみたいだなこれ。」
Aが感心して彫像を眺めている。確かにこの像を作った人はかなりの腕前だ。
そして次の客室のドアを開けると、やはりここにも若い男の全裸像があった。皆同様に苦しそうな顔付きをしている。
さらに次の部屋、もう一つの部屋と一通り見て回ったが、そこらにあったのも全て男の全裸像で、その多くは若者だった。
それらの醸し出す得体の知れない不気味さもあって、お互いそろそろここを出ようかという雰囲気の時だった。
3、
「それ全部私が作ったのよ❤️」
誰もいないと思っていた廃墟で、いきなり背後から若い女の声がしたので僕たちは、
「ひぃぃ!」「うぉぉう!?」
と変な悲鳴をあげた。
「ここ誰もいないみたいだから私、勝手に住んでるの❤️」
ああ、さっきから漂っている女の香りの元は彼女だったのか。
僕たちより少し年上だろうか、たわわな胸とはち切れんばかりのお尻を申し訳程度の少ない布で隠している。無性に欲情をそそられる姿をした美しい女性との出会い?に胸がドキドキする。
欲情的な表情を浮かべ微笑む彼女に間近で見つめられるだけで、僕は勃起していた。息子からカウパー液が漏れ出てパンツがじわりと濡れてくる。
Aも同じようだ。顔は紅潮して股間を手で抑えている。
女性慣れしていない僕だが、ここは何か話し掛けないと、という思いで言葉をひねり出した。
「す、すごいですねあなたの作った彫像。生きてる人間みたいだ。」
「だ、だよな。」
Aもテンパっているようだ。
そんな僕たちに彼女はさらっと答えた。
「でしょ、だって本物の人間だから❤️」
「え?」
「私、ここで男の人とセックスして精力をもらっているの❤️ その彫像みたいなのは私に生命力を吸い尽くされたカスみたいなものかな。」
とんでもない事を言う彼女に、僕たちは冗談なのか本当の話なのか判断が付かなくてしばらく呆然としていた。
そんな僕たちに彼女は妖しく微笑む。
「私とのエッチ、すごく気持ちいいよ… 私の膣(ナカ)でみんなすぐ昇天しちゃうの❤️」
昇天って… あの世行きの意味か?
そう言えばさっき彫像の男達は皆苦しげだったが、絶頂の表情にも見えなくはない。
この話がもし本当なら、彼女は人間ではない化け物で、僕たちは取り殺されてしまうのではないか? 思わずぞっとする。
しかし目前の、性欲を狂おしいほどに刺激するカラダの女との体験した事の無い快楽を想像すると、理性が崩れかけていく。
こんなエロい女としてみたい…!
だが悶々とする僕たちに彼女はちょっと困った顔で言った。
「あ、でもお兄さん達はもう結構いい年だから残念。私、童貞の人としかセックスしないの❤️」
するとAが即答した。
「俺たち童貞だから問題ないし! お姉さんと…してみたいです。」
「は、何言ってんの? 彫像見ろ、あれの仲間入りしたいのかよ!」
僕はAに、だが実は自分に言い聞かせるように湧き上がる欲情とは真逆の言葉を吐いた。
ふと彼女の方を見るといつの間にか服を脱ぎ捨て、それはもう豊満でいやらしいカラダをベッドの上から僕たちにさらしている。

「2人とも童貞クンなんだ… いいよ、じゃあエッチしようか❤️」
僕たちの理性は吹っ飛んだ。
4、
Aはあっという間にベッドの彼女に吸い寄せられていた。しかもいつの間にか全裸である。
彼女はAを抱き寄せて、濃厚なキスをする。舌を絡ませてお互いの唾液を交換しているかのようだ。Aのちんこはそそり勃ち、既にイキそうな勢いである。
彼女の舌はAのカラダを舐め下ろしていく。左右の乳首をチロチロされているAの恍惚の表情。 ああ、うらやましい…。
そしてAの股間にたどり着いた彼女の口は、ねっとりとAの肉棒に絡み付いた。
「お姉さん… ダメ、イッちゃう…!」
女の子みたいな言葉を吐いてAは彼女の口内に射精した。
ごっくん…
彼女は放出されたAを全て飲み干す。
「ん… 美味しい…❤️」
すると彼女の表情は艶めかしさを増した。
僕は2人の痴態を横で眺めながら、自分の股間をまさぐりカチカチの息子を激しくシゴいている。
「気持ちよかったけど… フェラでイッちゃうなんて。セックスしたかったのに…」
Aは無念の表情だ。奴のちんこはしぼみ始めている。
「大丈夫、私がすぐ元気にしてあげる。全部出し切るまで何回でもイッていいよ❤️」
そう言うと彼女はAの肉棒を咥えて、チクッと歯を刺した。
「痛っ! ああ、熱い… ちんこが勃ってきた。」
何か媚薬のようなものをAに注入したのか、あっという間に息子が復活したAに彼女は騎乗位でまたがり、肉棒を彼女の膣の中に誘導する。
「じゃあお兄さんの童貞、いただいちゃうね❤️」
くちゅっ、という挿入時のいやらしい音が僕にも伝わってきた。そして彼女は腰を激しく前後にグラインドする。たわわに実った彼女のおっぱいが上下に揺れ、大きなお尻がリズミカルに動く。 ああ、本当にうらやましい…。
僕の手は息子をシゴき続けているが、そんな僕を彼女はちらっと見て、(次はあなたとしてあげる❤️)といった表情を浮かべた。
もう生命力がどうとか、何でもいい… したい、彼女とセックスしたい…
Aも僕も完全におかしくなっていた。
「んッ… はあッ お兄さんのチンコ大きいっ❤️」
彼女の激しい腰つきにAはまたすぐに絶頂を迎えた。
「ああッ お姉さん! イクっ、イクーッ!」
Aは彼女の中に思いっきり精液を放出した。
ドク ドク ドクッ!
聞こえないけどまるでAの射精の音がするようだ。 と、同時に僕も自慰で絶頂を迎えた。
「イクッ!」
とぴっ
僕は一人寂しく床に精液を飛び散らした…。
5、
彼女は満足げで艶やかな表情を浮かべている。
「美味しい… ねえ、もっと出来るよね❤️」
「はあはあ… もちろん、まだヤリたいです…」

Aは放出した後もまだビンビンのちんこを、今度は正常位で彼女に挿入した。腰を懸命に振っているAを彼女は愛しそうにぎゅっと抱きしめている。
Aのザーメンを受け止める度に彼女は妖艶な美しさを増し、その一方でAは先程からだんだんと顔色が悪くなり生気を失っているように見える。
「いいよ、きもちいいっ… 出して…もっと私の中に出して❤️」
「ああッ お姉さん! イクっ、イクーっ!」
ドク ドクッ…
Aが3度目の絶頂を迎えた。その表情は快感と苦悶が入り混じったようで、明らかに青白く今にも生命の火が消えてしまいそうだ。
僕は恐怖を覚えていた。
先程まで僕を支配していた狂おしい欲情は消えて理性が蘇っている。自家発電で賢者タイムに入ったおかげか、僕は冷静さを取り戻したのだ。
Aと彼女はセックスを再開していた。今度は四つん這いになった彼女の桃のようなおしりを鷲掴みにして、Aが後背位で激しい音を立てながら腰を彼女に叩きつけている。
2人の行為に再び欲情してしまいそうになる。また彼女と目が合ってしまった。
(早くキミも食べたいな… 後でたくさんシようね❤️)
…危ない! 気が付くと勃起している。
僕は必死になってAに声を掛けたが何の反応も無い。初めて覚えたセックスの快楽に夢中なのか、彼女から注入された媚薬?に心を犯されてしまったのか。
Aは腰のピストンを止めない。顔も体もどんどん白くなっている。
…僕は死にたくない! A、すまん!
理性が残っているうちに僕はダッシュで部屋から逃げ出した。
後ろを振り返る事もなく建物から飛び出しクルマを急発進させ、その廃屋ペンションを後にしたのである。
…
「その後何回かあの場所に行ってみたんですが、なぜかどうしても辿り着けなかったんです。Aとはそれ以来連絡が取れていません。」
僕を尋ねて来た、美しく堪らないカラダをした女性を目の前に自分の体験した事の全てを一気に語り尽くした。
彼女は満足げに僕の話を聞いた後、言った。
「じゃあ結局あなただけ助かったのね。 …でもそれで良かったの?❤️」
「え…?」
「本当はあなたもその彼女とエッチしたかったんじゃないの?❤️」
図星だ。
あの日以来、僕は猛烈な性欲にとらわれ苦しみ続けた。
ソープランドで初体験を済ませてみたものの、あの時の情事を見てしまった僕にとっては全く物足りないものだった。
僕は後悔している。
Aを置き去りにした事ではない。
つまらない日常を繰り返す人生より、生命を失って彫像になってしまったとしても、あの最高にエロい女と交わりその体内にザーメンを心ゆくまで放出したかった…。
「そうですね…。」
僕は力無く答えた。すると目の前の女性は驚くべき事を言った。
「じゃあシようか? あの時の続きを❤️」
「え!?」

思わず僕は彼女を見つめた。欲情を煽る肉感の女体がいつの間にか全てあらわになっている。
そういえばなぜこの女性は他人に一度も話した事の無い僕の出来事を「取材」に来ることが出来たのだろうか?
そうだ、先程から僕の意識を溶かしているこの妖艶な香水の匂いは…
「あなたはあの時の…!?」
「やっと見つけた❤️ 私は獲物を絶対に逃がさないの。」
僕は震えた。だが恐怖ではない、歓喜だ。
「喜んであなたに生命を捧げます。僕とセックスしてください。お願いします!」
ああ…永年の夢が叶う。
だがなぜかしばらく僕を見つめていた彼女は、とても残念そうに答えた。
「私もそのつもりで来たんだけど。あなた、もう童貞じゃないのね。 バイバイ❤️」
そう言うと彼女は蜃気楼のように僕の目の前から消えてしまった。あの淫靡な香りと共に…。
おわり
