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ただの癒しでは終わらなかった夜

最近、仕事の疲れが抜けなくなっていた。

首も肩も重い。
寝ても回復しない。
そんな夜にホットペッパービューティーを眺めていたら、駅近のプライベートサロンが目に留まった。

完全個室。
アロマオイルリンパ90分。
フットバス付き。

その文字を見た瞬間、なぜか指が止まった。
派手な店ではない。
でも、妙に気になる雰囲気があった。

当日、駅から少し歩いたマンションの一室へ。

扉を開けると、外の空気とはまるで違った。
薄暗い照明。
静かな部屋。
ふわっと香るアロマ。

そこにいたのは、30代後半くらいの女性セラピストだった。

黒髪をきれいにまとめた、落ち着いた雰囲気の人。
声も所作もやわらかい。
けれど、ふとした笑顔に妙な艶がある。

露出が多いわけじゃない。
むしろ品がある。
なのに、施術着の上からでもわかる女性らしいラインに、つい視線が持っていかれる。

この人、ただ綺麗なだけじゃない。
男の意識を自然に引き寄せる空気を持っていた。

最初はフットバス。

椅子に座り、足を湯に浸す。
それだけで身体の力が抜けていく。

彼女が目の前でしゃがみ、丁寧に準備をしてくれる。
距離が近い。
香りも近い。
声も近い。

何も起きていないのに、妙に落ち着かない。
でも、それが嫌じゃない。

施術台にうつ伏せになると、温かいオイルをまとった彼女の手が背中に触れた。

その瞬間、思った。

あ、上手い。

力任せではない。
弱すぎるわけでもない。
こちらの疲れている場所を、ちゃんとわかっている手だった。

首、肩、背中。
ゆっくり流されるたびに、固まっていたものがほどけていく。

「ここ、かなり張ってますね」

耳に近い声でそう言われる。
ただの確認なのに、なぜか妙に残る。

脚の施術に入ると、空気が少し変わった。

ふくらはぎから太ももへ。
外側から内側へ。
手のひらが丁寧に流れていく。

そして、鼠径部まわりに近づいたとき、思わず身体が反応しそうになった。

もちろん施術はあくまで丁寧。
変にいやらしいことは何もない。

でも、近い。
手が温かい。
声がやわらかい。
その全部が、男の感覚を静かに揺らしてくる。

「このあたり、少し深めに流しますね」

そう言われて、ゆっくり圧をかけられる。

痛気持ちいい。
なのに、それだけじゃない。
身体の奥のほうまで、何かをほどかれていくような感覚があった。

仰向けになると、彼女の表情が視界に入る。

近い距離。
落ち着いた目元。
そして、ふっと見せる色っぽい笑顔。

施術着越しの柔らかなラインも、どうしても目に入る。
見てはいけないと思うほど、意識してしまう。

「痛くないですか?」
「この強さで大丈夫ですか?」

その声がまた、ずるい。

最後まで施術は丁寧だった。
過剰なことはない。
でも、だからこそ余韻が残る。

手の感触。
声の近さ。
あの笑顔。
静かな個室の空気。

終わったあと、身体は軽くなっているのに、頭は少しぼんやりしていた。

癒された。
でも、それだけではない。

あの90分は、ただのマッサージではなかった。
大人の男が、ついもう一度味わいたくなる時間だった。

聞けば、まだ2年目のサロンを彼女ひとりで切り盛りしているらしい。

正直、あまり知られすぎてほしくない。
でも、あの手技と雰囲気は本物だった。

次も、たぶん予約する。

 

いや、もう一度あの部屋に戻りたいと思っている時点で、答えは決まっている。

 

※気になる「店舗名」と「セラピスト名」は有料パートで公開中。

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クリエイターのプロフィール
20年にわたって幾人もの身体と心にふれてきた経験から、本当に気持ちいい・癒される施術を知り尽くしています。 ひそかに通うサロンや、ホットペッパービューティーには載りきらない“裏話”にも注目。最近は都市部や地方に出張が多く、そこでの体験談も随時掲載していきます。 ※投稿は不定期になります。
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