台詞はなかった。指の往復だけが本番まで連れていった

結論から書く。梅田の個室で、仰向けにされた直後に彼女の手がTINへ伸びてきて、追加ゼロのNNまで続いた。
残っているのは手つきだ。指の腹で裏側を這わせ、先端だけを親指で円を描く。マッサージの延長なのに、どこをどれだけ触るかが最初から決まっていた。壁の禁止より、その手の方が先に店の外へ出ていた。
120分コース21000円。指名料なし。延長も裏料金も取られていない。生で入れて、中に出して、まだシャワーの前に時間が残った。数字だけ見ると、この回は店のメニューと中身が別物だった。
20歳。顔は丸くて、まつ毛が長い。笑うと右の口角だけ先に上がる。体は小さめで、胸はDカップくらい。仰向けに跨がれると、谷間より鎖骨の影が先に落ちてくる。乳首は少し大きく、色は薄桃。触るとすぐに硬くなる。尻は小さめだが、乗るたびに腰のくびれがはっきりする。肌は色白で、オイルが乗ると肘の内側まで光る。
入室時の衣装は白のキャミとショーツ。谷間は浅く、近いと柑橘のボディミストがした。話し方は関西寄りで、文が短い。「力、どのくらいがいい?」「ここ、固いな」。局部への接触禁止。その二行で、今日はキワ止まりだと一度は思った。
最初の十五分は背中とふくらはぎだけだった。掌は温かく、力は一定。店の施術のままだった。
仰向けに返されたとき、彼女の膝が腰の横に落ちた。紙パンツの上からではない。端を指でずらして、TINに直接触れてきた。導入はそこからだ。根元を包み、中ほどを滑らせ、先端の溝だけを人差し指で往復する。手つきがエロい、というのはこの動きのことだ。急がない。同じ場所を三往復して、角度を変える。オイルが指の間で白く泡立ち、裏筋を親指が通るたびに光が動いた。彼女は自分の手を見ていた。こっちの顔は見ていない。
「……ここ、熱い」 独り言みたいな声だった。笑いは混ざっていなかった。
こっちが腰を浮かせると、彼女は手を止めなかった。反対の手で自分のショーツの脇をずらす。内腿に触れると、オイルより粘る膜が指に残った。入口はすでに開いていて、指の第一関節が沈むと内側が吸った。拒否はない。料金の確認もない。彼女の方が先に跨がり、生で入れてきた。
挿入は浅いまま、手の動きが残っていた。奥まで落とす前に、根元を自分の指で押さえて角度を合わせる。締まりは強くない。代わりに、抜ける直前で内側が窄まる。隣室のシャワー音が壁越しに聞こえて、ベッドのきしみを一度だけ気にした。胸は大きく揺れない。鎖骨の下で小さく弾み、乳首だけが硬い。オイルの膜が腹に落ち、彼女の指がそれをTINの根元へ戻していく。
声はほぼ出さない。漏れたのは二回だけだった。 「膝、外して」 「……息、して」 どちらも指示で、続きはなかった。
射精は中。奥で脈が終わるまで腰を押さえられ、抜いたあと白いものが彼女の指の間から垂れた。タオルは自分で取ってきた。追加の話は最後まで出なかった。無課金のNNが、局部禁止の紙の正面で終わっている。
彼女は笑った。短い。「まだ、時間あるで」。敬語は最初から崩れていた。
刺さったのは見た目ではない。禁止が書いてある部屋で、彼女の指が先にTINを掴み、そのまま自分から腰を落としてきたことだ。誘う台詞はない。手の往復だけが、先に店の外へ出ていた。
健全枠で終わりたい人には向かない。手の遅さが苦手な人にも向かない。100分で回数まで見て、指の動きから崩れてくる20歳が欲しい人には合う。店と名前は有料側に置く。予約前に下を開いた方が、外しは減る。
