ミルクルーム(分冊版5)
2024年02月19日 23:40
2025年05月12日 10:25
更新履歴
2025年05月12日 10時25分
2025年05月01日 11時55分
2024年11月07日 10時14分
2024年08月09日 10時54分
2024年02月19日 23時40分
第七話「加奈と宏」
「大丈夫だって」
恵子が奈緒美を振り返って微笑んだ。
初めての客の所へは必ず一緒に行って確かめることにしていた。加えて奈緒美はこれが初めてなのだ。
チャイムを押すと、痩せた男が顔を出して真っ赤になった。
「こんにちわ。入ってよろしいかしら」
「ど、どうぞ…」
男は玄関わきの階段を上がっていく。恵子は奈緒美を先に上げ、ハイヒールを二つ並べて後に続いた。
「今日はどうも……」
部屋の入り口で二人を抑えながら男がぼそぼそと言う。
(高校生ぐらいね。照れちゃってるんだわ。可愛いもんね)
恵子はにっこり笑って部屋の中に置かれた座布団に腰を下ろした。奈緒美を招き入れると、
「こちらが奈緒美さん。よろしくお願いしますね。…あなたは?なんとお呼びすればいいのかしらね」
「ひ、博之です…。……あ、あの、お茶でも……」
博之と名乗った男は部屋の入口に立ったまま答え、階下に降りて行った。
「ミルクルーム(分冊版5)」を購入する
セット販売
セット販売価格:700 ポイント
購入する(カートへ)
この記事のURL
おすすめタグ
